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パチンコ業界の現状と今後の課題

2022.08.01

パチンコ業界ほど浮き沈みが激しく、長く生き残っている業界はありません。 戦前からあった業界で、一時期は開業さえ不可能な状態から規模を一気に増やし、色々な規制の中で今でも毎日営業しています。 今まで業界が抱えていた問題点や今の課題など今後業界がよりよくなるためには何が必要なのかを考えていきましょう。

パチンコ業界が抱えていた問題点とは

パチンコ業界は全体で大きく縮小してはまたブームを巻き起こして拡大して、規制により縮小して…を繰り返して今に至ります。

 

社会問題にまで発展して業界全体へ大きな影響を与えてきたことも多くありました。

 

「パチンコ依存症」などで苦しむ人が多くいたため、2005年ごろから業界団体も積極的にパチンコ依存症に対しての取組みを行ってきました。

 

今ではパチンコ依存症は病気であり治療を要すると、1億円の運営費の負担などを業界団体が行っています。

 

児童の車内放置などもパチンコ依存症と密接に関係してくる問題であり、車内放置された子供が熱中症で亡くなっており、他にも誘拐事件に遭うなど、全日本遊技事業協同組合連合会は子供の社内放置は児童虐待にあたるとし、注意喚起のキャンペーンを行うなど対策を講じています。

 

その他店舗周辺に与える影響や景観を損ねる、治安の悪化などイメージはあまりよくないためCMなども自主規制しています。

 

 

社会問題に発展する背景には

このような社会問題にまで発展してしまう背景には、ブームが巻き起こり遊技人口が異常に増加したり、規制の抜け道を狙った営業が黙認されていたりと、問題点をあげると枚挙にいとまがありません。

 

業界全体がグレーな状態での営業を看過されていたことなどもあり、規制が厳しくなってから業界は縮小の道を辿りました。

 

業界の縮小は悪いことなのか

確かに業界全体が縮小しましたが、今でも余暇市場では14兆円を超える市場であり、余暇市場の中ではトップの市場規模です。

 

確かに過去30兆円産業とも言われていましたが、今の数字を見てみると昔に比べると規模は縮小したものの、今でも余暇をパチンコで楽しむ人は多数いるということがわかります。

 

規制が厳しくなることで確かに、業界全体で大きな痛手を負うことがあります。

ただその度に業界全体で見直しが行われており、よりクリーンでより社会全体に認められたパチンコ業界を目指す姿勢が取られてきました。

 

言い換えるのであれば業界の規模は縮小したが、質が向上しているということになります。

 

昨今のコロナ禍の中でも、一時的に遊技人口は減ったものの営業は続いています。

まとめ

パチンコ業界は常に問題点と解決策を模索しながら規制と規制緩和が繰り返され、より良い業界になるように企業がそれぞれ切磋琢磨しながら経営を続けています。

 

確かに歴史を見ると社会からのイメージは悪いものが多いですが、同時にそれを見直そうとした企業努力があったからこそ今業界が残っているのだと感じます。

 

今は射幸性も抑えられ、よりライトで気軽に楽しめるパチンコ店になりつつありますので、今まで射幸性の高さからパチンコを打ちたくても遊べなかったユーザーが戻ってくるでしょうし、これからのパチンコ業界は盛り上がりを見せていくでしょう。

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