転職を検討する際、ほとんどの人が資格の必要性について思いを巡らせるのではないでしょうか。実際、転職にあたり資格は必要なものなのか。資格を持っていない場合はどうしたらいいのか。この記事では資格に関する情報をまとめました。また業界・職種に関連する代表的な資格も紹介しています。ぜひお読みいただき参考にしてください。
<目次>
1.転職の際に資格は必要か?
■特定の職種 ■特定の職種以外
2.採用会社にアピールすることができる資格
■事務職 ■不動産業界 ■金融業界
3.資格がない場合
4.まとめ
< 1.転職の際に資格は必要か? >
■特定の職種
特定の職種においては資格が必要とされています。なぜならその資格が、働く上での知識やスキルそして専門性を持っていることの証明になるからです。
特定の職種と資格の例としては次のようなものがあります。
〇IT業界:Cisco Certified Network Associate (CCNA)、Project Management Professional (PMP)、Microsoft Certified Solutions Associate (MCSA)
〇医療分野:看護師、薬剤師
〇建築・土木:建築士、土木技術者
〇教育分野:教員免許
■特定の職種以外
特定の職種以外では、資格は絶対に必要というわけではありません。
しかし資格を持っていると、あなたの知識やスキルの証明になるので採用会社にアピールすることができます。
< 2.採用会社にアピールすることができる資格 >
転職活動の際、採用会社にアピールすることができる資格には次のようなものがあります。
■事務職
○日商簿記検定3級~1級:簿記に関する技能を検定するものです。
○日商PC検定:「ビジネス文書の作成・取扱」、「業務データの活用・取扱」、「プレゼン資料の作成」の三分野を問うものです。
○秘書検定:社会に出て働く人なら誰でも備えておかなければならない基本的な常識を、秘書技能という名称で問うものです。
○マイクロオフィススペシャリスト(MOS):マイクロソフトが認定するMicrosoft Officeに関する資格です。
⇒募集の条件にワード・エクセルのスキルを挙げる会社があります。その場合、マイクロオフィススペシャリストの資格があればワード・エクセルが使えることをアピールできます。
■不動産業界
○インテリアコーディネーター:快適な住空間を作るための提言・助言を行う資格です。
○宅地建物取引士:不動産取引の専門家であることを示す資格です。
⇒宅地建物取引士に対する評価は高く、この資格保有者に手当をつける会社があります。
■金融業界
○証券アナリスト:証券アナリストは、金融・投資のプロとして一定水準に達していることを証明できる資格です。
○ファイナンシャルプランナー:一人ひとりの将来の夢や目標に対して、「お金」の面で様々な悩みをサポートし、その解決策をアドバイスする資格です。
⇒ファイナンシャルプランナーは、保険・年金・資産運用・税金など幅広い金融知識を身に付けていることをアピールできる資格です。
< 3.資格がない場合 >
資格を持っていると知識やスキルをアピールすることができます。
しかし資格がなくても大丈夫です。資格がない場合でも、面接や履歴書・職務経歴書で以下のアピールポイントを上手く伝えることができれば総合的な評価を高めることができます。
〇経験:過去の経験や実績を紹介することで、仕事に対するスキルや知識をアピールできます。
〇モチベーション: なぜこの仕事に興味を持ったのか、どのように仕事に貢献したいと考えているかを説明することで、自分のモチベーションをアピールすることができます。
〇コミュニケーションスキル: 面接官とのコミュニケーションスキルを発揮することで、協調性やコミュニケーション能力をアピールすることができます。
〇学習能力: 新しいことを学ぶことに対する意欲や学習能力をアピールすることで、将来的なキャリアアップのためのポテンシャルを示すことができます。
〇チームワーク: 過去のチームワークの経験や、今後のチームワークに対する意識を示すことで、チームメンバーと協力して仕事をこなす能力をアピールすることができます。
< 4.まとめ >
資格は知識やスキルそして専門性を評価する目安のひとつです。したがって資格を取得していると採用会社から信頼をしてもらいやすくなり、採用に有利に働くこともあります。
しかし資格がなくても、上記したアピールポイントを上手く伝えることで資格がないことを補うことができます
つまり資格は必須ではないけれど、持っていれば望ましいものと言えます。