パチンコ業界は、昔から規制と緩和が繰り返されて今に至ります。 規制の内容によって、今までホールに並んでいた台がなくなってしまい、パチンコを辞める人が出てくるなど悪い影響が目立ちますが、実際はどのように規制内容が変更になったのでしょうか? パチンコユーザーのみならず、お店にとっても重要な規制内容を解説していきます。
技術上の企画解釈基準の改正と施行
技術上の解釈基準の改正と施行は、警察庁から通知がなされます。
技術上の解釈基準を満たすことができていない遊技機は、型式試験の通過ができずに、この規格に適合していない機種は検定を受けることができません。
パチンコは2022年11月申請分から、コンプリート機能と呼ばれる打ち止め機能が95,000発で全台義務化される他に、遊タイムの発動条件が緩和される予定です。
これによりスペックと呼ばれる大当たりの確率や、出玉性能などが今までと変わることで従来と同じような遊技機は検定を通過できず、お店に並ぶこともなくなるというわけです。
規制と緩和
出玉規制と聞くと、パチンコユーザーの方は今までより出玉が少なくなることや、大当たりした時に得られる玉数が少なくなることなどデメリットと感じる内容ばかりを思い浮かべますが、パチンコ業界の出玉規制は規制と緩和を繰り返して今に至ります。
今までも大幅な規制により、ユーザー離れや業界の縮小などが起こりましたが、遊技機メーカーやお店はその都度より楽しめる遊技台の開発や、より多くの人が楽しめる環境作りに取り組んできました。
規制ばかりが目立ちますが、緩和も多く、より多くのユーザーが健全にパチンコを楽しめるように時代に合わせて規制と緩和が繰り返されています。
今回の規制と緩和は特に緩和が強くユーザーの方々には朗報とも呼べるものではないでしょうか。
2022年パチンコ規制と緩和に関して
2022年3月30日の通知によると予定では以下の規制と緩和が行われます。
・コンプリート機能(打ち止め)搭載の義務化
同一営業日内にパチンコで95,000発、スロットで19,000枚の出玉があると強制終了される機能です。
実質非現実な数字ではありますが、上記の出玉が達成されると閉店後にリセットや解除を行わないとその台で遊技できなくなる機能です。
・遊タイム発動の条件引き下げ
今までの遊タイム発動は初当たり確率の分母に対して、2.5倍~3倍の回数でしたが、緩和された内容では1.5倍~3倍の回数の中のどこかで発動すれば良いという決まりになりました。
例えば大当たり確率1/300の台であれば、今までは750回~900回の中で発動しなければいけなかった遊タイムが、450回~900回のどこかで発動すればよくなりました。
遊タイムの幅が広くなったことで、スペックも今まで以上に多様になるでしょうし、ユーザーも台を選びやすく、より遊びやすくなるでしょう。
・スマートパチンコの初当たり確率の引き上げ
現行の遊技台は大当たり確率の上限が1/320ですが、スマートパチンコの導入により1/350まで引き上げられます。
波が荒く、爆発力のある台が好きな人にとっては嬉しい緩和になります。
・スマートパチンコ新機能時短の追加
大当たり抽選とは別に、c時短と言われる時短を使った新機能が搭載されることで、多種多様な遊び方ができる台が登場することにも期待できます。
このように規制緩和が強く出ていますが、特にスマートパチンコと言われる、玉に直接触れないで遊技することができるパチンコに対しての規制緩和が非常に大きく、より多くのパチンコユーザーにスマートパチンコに触れて欲しいといった業界全体の動きとなりそうです。
コロナなどで非接触や感染症対策の一貫でもあり、スマートパチンコの普及は違法なゴト行為に対しても有用な対策であり、一般的なパチンコユーザーからするとかなり大きなメリットになるのではないかと感じています。
まとめ、出玉規制は業界を衰退させる?
確かに今までの規制の中では大きくユーザー離れを引き起こした規制もありましたが、行き過ぎた射幸性やギャンブル性能などはユーザーを引き付ける魅力であると同時にギャンブル依存症など、パチンコ業界のイメージを悪化させてしまう要因でもあります。
より健全なパチンコ業界になることで、暗いイメージを払拭し、より楽しい遊技台が増えるように規制と緩和が繰り返されています。
長期的な目線で見たときに業界やユーザーの方々、業界に携わる人にとってより良い環境になるために出玉の規制や緩和は必要な措置であり、業界にとって切っても切れない重要なことなのです。